目次
①:怒りのラーメン、のびのびの一日
今日は上司が不在で、自分が責任者。
朝礼から始まり、部下の話を聞き、指導をして、現場を見て、お客さんの対応までノンストップ。
やっと昼になったと思って、カップラーメンにお湯を入れた。
…その瞬間、呼び出し。来客対応。
戻ってきたときには、ラーメンは「のびのび」だった。
怒りが込み上げた。いや、正確に言えば「情けなさ」と「むなしさ」かもしれない。
誰かが悪いわけじゃない。でも、なぜこのタイミング?って思った。
②:まあ、そんな日もあるわな
そのとき、ふと口から出た言葉があった。
「誰が悪いわけじゃない。ただ、お湯を入れるタイミングが悪かっただけ」
自分でもちょっと笑ってしまった。
不満を言っても、状況は変わらない。のびたラーメンは、もう、戻らない。
でもその一言で、なんだか気持ちがスッと軽くなった。
怒りや悲しさが、ゆっくり蒸発していくようだった。
③:のびたラーメンがくれた言葉
ラーメンがのびたくらいで、怒っても仕方ない。
でも、のびたラーメンが教えてくれたことがある。
「怒ることもあるけれど、最後には笑えるなら、それでいい」
いつも完璧に働けなくてもいい。
誰かを責めなくても、気持ちは切り替えられる。
そして自分が笑えたなら、その日は案外、悪くなかったのかもしれない。
あとがき
のびのびになったラーメンのこと、あとで部下に話したら笑ってくれた。
それだけで、ちょっと救われた気がした。
明日は、もう少しタイミングよく、お湯を入れられたらいいなと思う。

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